ファイアウォールはネットワークの入り口で不正な通信がないか監視する仕組みです。ファイアウォールにはポートと呼ばれる番号のついた穴が開いており、許可された通信だけがこの穴を通って接続できる仕組みになっています。そのためポートの設定が間違えていると、たとえファイアウォールを設定していたとしても不正なアクセスの被害に遭う可能性があります。必要のないポートはできるだけ閉じておくと安全です。
一方同じようにセキュリティーを担保する技術としてVPNがあります。これは2つの拠点間を接続し、通信の内容を暗号化する技術です。自宅にいながら会社のネットワークが利用できるのは、このVPNの仕組みを利用しているからです。自宅のセキュリティーが脆弱だったとしても、しっかりと保護されている会社経由でインターネットをすれば、会社側のファイアウォールが機能し、安全が守られるでしょう。
会社によってはアクセスできるサイトを制限している場合がありますので、VPNを使っていると閲覧することができないページも出てきます。サイトによっては特定の地域からのアクセスそのものをカットしていますが、その国内のVPNを使えば、あたかもその国にいるように見せかけることができ、本来なら見ることができないサイトにアクセスすることも可能です。これはサイト側が確認することができるのは、VPNサーバーとの通信部分までのため、その先にいる閲覧者の情報までは確認できない匿名性によるものです。
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